釣りとか言うのやめたほうがいいわ

東京湾のLTアジから小笠原の遠征ジギングまで。

無人島の周りでウン100グラムの鉄塊を振り回したんだ。Part1

読者諸兄は「宇治群島」という島をご存じだろうか。

 

端的に言えば無人島である。しかも宇治って言ってるくせに鹿児島の甑島よりもさらに西に位置している。一般的には(ここでいう一般は「釣り人一般」を指す)磯釣りが有名な場所ではあるが、カンパチや根魚などのジギングのターゲットも豊富で、10㎏オーバーのカンパチや10㎏オーバーのハタ、クエなんかも狙える好漁場である。

 

さて、なぜかこの漁場の存在に気づいてしまったナントカ大学ナントカ部の猛者達は、毎年宇治群島泊(いちおう避難港はあり、そこでビバークする)のプランを組んでおり、その数はそろそろ2桁に到達しようとしているらしいが、荒れやすい海域ということもあり、いまだに宿泊した経験は無く宇治群島名物の「心霊現象」にも出会えないままになっている。

 

そして今回の遠征も例に漏れず、日曜日の強風のために宇治群島泊はキャンセル。同時にコロナウイルスの影響による減便を受け、なぜか金曜朝9:30に鹿児島に着く羽目になった我々は、このフラストレーションをぶつけるべく、串木野市の某船の午後便に乗り、鯛ラバ、ライトジギングをしてお茶を濁すことになった。

 

 

鯛ラバ、と言えば自分の最も苦手とする釣りである。もともと、西日本の漁師が鯛の漁の際に使っていた漁具を釣り具メーカーがモディファイしてルアー釣りに落とし込んだのがこの釣りで、手軽さと思わぬ大物が釣れることから一昔前から大ブームになっている。しかし、周りのオタクたちと同じように堪え性がなく、多動傾向のある私はどうしても鯛ラバの基本動作「等速巻き」が苦手だ。

 

今住んでいるところが鯛ラバの有名ポイントの近くという事もあり、何度かチャレンジもしたが、結果はカスリもしなかった。

 

一定速度でリールを巻く、それだけを船の上で1日8時間もやると考えると多動でなくても精神に異常をきたしそうな釣りだと本当に思う。

 

しかし、九州と言えば鯛ラバ、鯛ラバと言えば九州である。聞くところによると、当地でステータス足りうるサイズは80㎝。70㎝台(このサイズでさえ九州以外だとなかなか出ない)は釣果写真としてHPに掲載しない船さえあるという。

 

そんなところで鯛ラバをするとなったら、(まぁちょっとくらい期待してもいいかな)と思ってしまうのが人情であろう。

 

まぁ端的に言えば、スケベ心を携えて出船を迎えたのだった。

 

 

出船後、最初のポイントで自分にビッグヒット。この瞬間、自分は本気で「釣りが上手い。」そう思った。

 

真鯛特有のゴンゴンと首を振る引き。かなりの重量感。俄かに船中が色めき立つ。

 

船長も出てくる。「これデカいね!!!真鯛だと思うよ!!」

 

苦節数年、鯛ラバ初ヒットで大ダイGET。こりゃtwitterでバズっちゃうな~

 

 

 

水中微かに仄白い魚体が揺らめく。勝った。そう思った。

 

 

なんか細長い。ヒレがデカい。茶色い。

 

 

 

夢、潰えたり―――。

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ばーか

サメだった。しかもけっこうガッツリ歯が生えてる系の。

ここから何かが狂い始めた。

 

周りが誰も釣れてない中、なぜか一人で「サメ」「エソ」「サバフグ」の外道三冠を最速で達成―――。

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は?こんなデカいガンゾウビラメ釣った事ねぇよ。

周りが釣れ始めても鬼神のごときペースでサバフグを釣り続ける自分の姿に、ついたあだ名は「外道王」(←鬼畜王ランスみたいでちょっとカッコイイと思った。)

 

真鯛っぽいアタリを掛けるところまでは断トツで多いのに、バラしまくる。

 

使ってる道具、フルソリッドのバラしにくいやつなはずなのに……。

 

1人で鹿児島近海のラビリンスに突入していった結果、トップが4枚釣る中、私は最後の流しでようやく釣った40㎝クラス1枚。

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なんかヘタクソが魚釣ったらしいですよ。

しかもその後もっとデカい真鯛を掛けて、またバラす。

 

流石にここまでバラしまくってると、いつしか、「今日のバラシは明日の本チャンに向けた乱数調整」という乗船序盤の意気は消え、青色吐息……。

 

 

美しい鹿児島の夕焼けの中に、一人の瀕死の鯛ラバド下手馬鹿を積載して、船は港に戻って行った……。

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おわり(おしり)



 

 

 

 

 

 

 

バンコクのゴーゴーバーで重力から解放されたってハナシ

釣行記を書いてたらゴーゴーバーの話を書きたくなったんで先にこっち書くね。

 

 

 タイ最終日の晩、バンコクのMRTの端っこのバーンケーに宿を取った我々は「明日、タイを離れる」という事実に発狂し、タイ成分をもっと摂取するためにはどうすればいいか必死に考えた末、近所のショッピングモールで晩飯を2回食っていた。(???)

 

 

 そしてそのままお土産を買う流れになったのだが、どうもいいものが見つからない。自分用にタイ仕様の黒人牙膏を買ったはいいが、これはタイの土産物ではなくむしろ大陸土産である。

 もっとタイらしくて、インパクトのあるもの……。

 

 この思考の行きついた結果が、訪タイ当初、冗談でツイートしてたバイアグラジェネリック品を本当にお土産で配ることだった。

 

 

 

 一般的にタイは微笑みの国と呼ばれるが、その意味の半分を日本の中高年オヤジやファランがタイの夜遊び場で見せるニチャついた微笑みが占めていることは周知の事実であり、当然、勃ち枯れジジイ向けのジェネリックバイアグラ生産も盛んである。しかも、処方に処方箋を必要とする日本と違い、こちらでは薬局によっては処方箋なしでジェネリックバイアグラが買える。偽物かもしれないけど、露店に大麻の喫煙具や宝くじと並んで売っていることもある。

 この思考結果を受け、私は即座に処方箋なしでバイアグラを買える店をリサーチ、スクンビット周辺にある薬局ではタイ国営製薬公社製の「シデグラ」と呼ばれるジェネリックバイアグラが買えることを突き止めた。そして、完全に今回の旅を「やりきった」感の出ていた同行者を誘い、タイの歌舞伎町であり日系企業駐在員の巣窟、スクンビットへ繰り出した。

 

(1990年代前半、タイに飛ばされた私の父が住んでいたのもスクンビットだったらしい。)

 

 あと、電車に乗ってる途中で日本標準時で誕生日を迎えて22歳になった。

 

 

 さて、スクンビットに到着した我々は思ったよりあっさりとシデグラ入手に成功した。思ったより、というか本当にあっさりと買えたので特に何も書くことはない。とはいえ、またとんぼ返りで帰るのも癪だし、せっかくの繁華街なのでブラブラとしていると、タイ名物ゴーゴーバーが立ち並ぶソイ・カウボーイに差し掛かった。

 

 ゴーゴーバーとは、お立ち台の上でダンサーが踊り、それを見て気になるダンサーを呼び寄せてアルコール片手に会話し、「その気」になったら連れ出し料金を払って連れ出してセックスをするという独特のシステムを持つナイトクラブ?である。タイでは手―メーカフェ、マッサージパーラーと並んでポピュラーなスタイルの性風俗店であり、これを目当てにタイへ渡航する人も多いと聞く。

 

 思えば異性と全く接触のないままタイで1週間弱を過ごしていた我々は、ソイカウボーイの入り口に差しかかり、ビキニのチャンネ―が手を振ってるのを見たタイミングでついに三大欲求の構成成分が「釣欲 食欲 睡眠欲」から「性欲 食欲 睡眠欲」というあるべき姿に戻ることになった。そして同行者との「見に行くか」「いいね」という短い呼応を経てゴーゴーバーの立ち並ぶ通りへ足を踏み入れた。

 

 

 通りはまさに「圧巻」であった。客引きのダンサーが狭い通りいっぱいに屯し、力いっぱい男の手を引いて自店へ引き入れようとしている。時折、「大岡裁き」のように、2つの店舗のダンサーが1人の男の腕を片方ずつ持ち引っ張っているのも見えた。現代日本性風俗から、微かに残っている風情と客引き防止条例を抜いて濃縮してもこんな露骨な客引きにはならないんじゃないだろうか……。しかし客引きとはいっても、店舗に入るために入場料が必要なわけではない。なぜかこういう所は良心的で、ゴーゴーバーは連れ出しをしない限り、掛かるお金は基本的に「酒代」くらいで、見学するだけなら案外安く楽しめる。色々な店を見て、ダンサーや客が多い店舗を見つけて遊ぶ店を決めるのが賢いスタイルなようだ。我々もそれに倣って、通りにある色々な店舗を覗いてみることにした。

 

 まず、通りで一番の「爆光」を放っていて最も目に付いた店舗(店名失念。たしかバカラだった)を覗く。

薄暗い店内では爆音で音楽が鳴り響いており、店舗の中央にあるお立ち台ではビキニのダンサーが大量に踊り狂っている。天井を見ると、2階のフロアのお立ち台に立つダンサーのノーパンのケツがマジックミラーを通して見える。これ瞬間、完全にこの国の商業エロスが「恥じらい」の上に構成されるものではないことを完全に理解し、快楽天を読むときにムードと「恥じらい」を重視する自分の行動の選択肢の中から「あわよくば……」という思いは消え去った。(まぁ、MRTの終点まで連れ出すことはどだい無理な話だし、何よりも我々は2人1室なので3P確定になってしまうよね。)そして後に残ったのは、「このトチ狂った環境を楽しむこと」のみであった。

 

 「吹っ切れた」後、様々な店舗を覗いた。ディズニーのアリエルに出てくるアースラみたいなレディボーイのいる店や店を出ようとするとダンサーが通せんぼをしてくる店、営業中なのにお立ち台に数人しかダンサーのいない店など様々な店があった。アドレナリンがドバドバ出てたのか、ゲラゲラ笑いながら覗きまくった。しかし、いい加減どこかに腰を落ち着けたくなり、最初の爆光ゴーゴーバーに戻ってみることにした。最初に自分の価値観と性欲を破壊したのはこの店だったので、ここで飲むのがふさわしいのではないかと思った。フロアはもちろん全裸でチャンネーが踊ってる2階……。

 

 バーカウンターの端に座ってバンコクにしては高いハイネケンを飲んで上裸で踊り狂うダンサーをガン見する。気分は完全に24K MagicのMVでシャンパン片手に水着の女のプリケツを眺めるブルーノ・マーズである。

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 最初のうちはぶっちゃけメチャクチャ面白い。やっていることは「色情狂の金持ち」が考えそうなことなのだから、面白くないわけがない。オッパイもケツも眺め放題。日本人中高年がドはまりするのも納得の低俗さ。500円で経験できる低俗体験としてこんなに優秀なものはないと思う。たぶんこの感じってかつてのノーパン喫茶とかそういう系譜に属するものなんだろうね。周囲の客も日本人が半分、ファランが半分といったところであろうか。周りの親父たちは自席にダンサーを呼んで、「王」の顔になっている。

 20分も眺めているとオッパイ中毒、ケツの過剰摂取に流石に飽きてくる。しかしこういう時はやはり「漫然とするのではなく目的意識、問題意識を持って事に当たるのが大切」という中学時代の部活のパワハラ顧問の教えが生きてくる。ラケットを握っていた日々に置いてきた真剣さで、問題意識を持ってオッパイを見る。ケツを見る。こういう時は比較、対照が役に立つ。するとどうだろう。なんと踊り狂うダンサーのオッパイの揺れ方には2種類が存在していることに気づいた。豊胸してるダンサーの胸は重力に負けず、「シリコンの塊が形を保ったまま動く」のだ。有史以来人類と共に歩んできた重力はイーロンマスクのスペースXよりもずっと卑近に、豊胸手術とシリコンを以って局所的に決別を果たしていたのである。

(この日以来、AVを見て誰が豊胸して誰が豊胸してないかを簡単に識別することができるようになった)

 

 

 釣果的には大満足だったものの、イマイチ何かアクティビティ不足を感じていた今回のタイ旅行だったが、このゴーゴーバー訪問を経てようやく自分の中で「タイ旅行、とりあえずやりつくしたな」という実感がじわじわと押し寄せてきた。帰りのタクシーの中で、なんだか日本に帰ってやってもいいような気持ちになった。(お前も結局日本のエロジジイと同じじゃねーか)

 

 タイ旅行、最後のピースは豊胸だったんだな……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

既に書くのを忘れかけてたタイ釣行記3

 

 流石に行ってから1年くらい経った釣行の記事を書くのは気が引けるが、投げっぱなしもよくないのでとりあえず最後まで書いてみようと思う。

 大丈夫、釣りの事なら昔のことでも覚えているから……。

 

 4日目、前夜のアツい戦いを経て我々の釣欲は回復。

この日はチャチュンサオ県のPILOT111へ。

 

ここは場内に魚種別に分かれた複数の池があり、うまくいけば1日でタイの釣り堀のゲームフィッシュの大体が釣れてしまう、なんとも面白い管理釣り場。もちろんタイの釣り堀らしく、食堂も完備されており、釣りに飽きたら飯をかっ喰らってビールを飲んで即沈没可能な仕様になっている。

 

 まずは朝イチ、タイでチャドーと呼ばれる雷魚の仲間、ジャイアンスネークヘッドが放流されている池へ……。

 エビ釣り堀を除けばここまでほぼパーフェクトゲームといっていい釣りっぷりの我々。正直、この釣り堀をナメていた。

 

早く気づくべきだったのだ。この釣り堀、今まで行ったどの釣り堀よりも他の釣り客の数が多いという事に……。

 

 

開始30分、完全ノーバイト。

 

周りも釣れている様子はないので普段の日本の釣り場の感覚なら焦りを覚えるような状況ではないのだが、「タイの釣り堀=パラダイス」だと思い込んでいたのでにわかに焦り始める。

 

 

そこで、訪タイ前「ぜって~につかわね~だろ~な~~~」と思いながらも入れてきた小型のバイブレーションを投入。

 

軽くキャストしてリフトアンドフォールさせてみる。

 

 

すると……

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紫色の淡水魚って日本じゃみたことねぇよ

釣れた。グフフ。

(ぶっちゃけ、雷魚系の釣り方としては邪道も邪道だけど、この日トップで釣ってる人は誰もいなかったので許してください。雷魚フリークの皆様。)

 

 サイズもそこまで大きくないし、チャド―自体大して引く魚ってわけではないけど、初めての魚なのでやっぱりうれしいね~~~~~。

 

 まぁ、初めて釣った魚とはいえ、パット見たところ日本の雷魚、いわゆるタイワンドジョウと体色くらいしか変わらないが、紫ってだけでなんとも「怪魚」感が出ていてカッコいい。この魚は地域によって体色が違っていて、黒から紫、青、珍しい所だとコバルトブルーのような体色の個体も存在する。色違いポケモンみたいな魚だ。

 

  喜びもつかの間、その後は再び沈黙……

 手を変え品を変え、いろいろやってみるものの、全然ダメ……

(小さいソリッドのバイブレーションを低速巻きしてやるとたま~~~に当たったけど)

 

 しかし、この後エサ撒きタイムが始まると状況が一変。エサ撒いてる所に大量のチャドーが集まり、あまつさえボイル(水面での捕食行動)なんかしている。

 こうなると、もう簡単だ。

 

 浮いてるエサののサイズにルアーのサイズを落としてやればいい……

 

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ジャッカルのベビーギロンだったかな??セコイ釣りだぜ。

 

 そんなこんなで、このあと2本くらい追加したところで、友人が隣の池でどデカいバラマンディを釣ってるのが見えたのでチャドー池を後に。

 

 

 さて、友人のバラマンディの物持ち写真を撮り終え、バラマンディ欲がふつふつと湧いてきた私はこの釣り堀で一番難しいターゲット、バラマンディとついに対峙することになった。

 

 この釣り堀のバラマンディ、びっくりするくらい反応が悪いのである。

 

 当然、魚の量も養殖池とは違うのだろうが、他の釣り人のアプローチを散々受けてきたこちらの釣り堀のバラマンディは2日くらい前に養殖池でアホほど釣った魚とは思えないシビアさ。養殖池で爆発したルアーを投げても全然釣れない。

 しかし、池の端っこにいる釣り人だけは、なぜか定期的にバラマンディをキャッチしている。

 

 こういうとき、やることは一つ。

 

 近くを通りがかってルアーを盗み見る。

 

 もうセコイとかセコくないとか、どうでもいい。タイくんだりまできて「マイゲーム」を貫き通すほど、私の心は強くないのだ。(まぁ、大体ロッドワークでどういうルアーを使ってるのかはわかってたけど)

 

 んで、先行者がいなくなったタイミングで

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こう。

 

答えはシャッドのジャーキングを「ある一か所で」やる。

 

 それだけでした。シャッドのジャーキングは別に当たり前のテクニックだし、この池でも投入していたが、どうやらシャッドのジャーキングを「先行者の立ってた場所で」するのがカギだったらしい。ここが回遊コースだか捕食ポイントになってるらしく、このポイント以外だと同じことしても釣れなかったのだから。

このあと5匹くらい釣ったかな。ハイ、バラマンディ攻略完了です。

 

 

 最後はMix池へ。ここはナマズやらパーカーホやらが入ってるとかいうチート池。(パーカーホって草食っぽいけどルアー食うの??鯉の仲間だから食うのか?)

 

 結構魚の密度は濃く、ルアーを巻いてるとゴツゴツと魚体にルアーが当たるのを感じる。だから、この池で手っ取り早く魚の引きを味わうなら、多分シンキングの適当なルアーを底まで沈めて早巻きすればいいと思う。99%スレ掛かりだけども……。

 ちなみに、私はもうセコイ釣りをするのに飽きたので普通にシンキングミノー投げてました……。

 

 現地の人もたまーに掛けてるけど、100%ナマズ。でもなんかブンサムランで釣ったメコンオオナマズやプラ―サワイとはなんか違うような……。

 

 

 近くの人に聞いてみたところ、ここで釣れるのはメコンオオナマズとはちょっと違う、チャオプラヤキャットフィッシュ。タイの他のナマズと比べて、ヒレが長くて顔が一番宇宙人っぽいナマズ(だと個人的には思ってる。)で、こちらも絶滅危惧種らしい。

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Pilot 111のレストランで。脱水になりかけでビールを飲むのってホントはだめらしいね。

 突然の新キャラ登場だが、新たな魚種ということでちょっとやる気が出る。ルアーは沈むなら何でも良いようで、誰に釣れるかは完全にロト6状態らしい。

 

 こういう釣りは試行回数を重ねるしかない。昼飯をはさんでMix池で粘ってるとようやく「ヌルっ」とした当たり。地面が動いてるような最初のトルクフルな引きでナマズ系は確信したものの、ここからが長かった……。

 

 まさに一進一退の攻防である。ナマズを狙った初日のブンサムランはメコンオオナマズとの真っ向勝負を予期してゴッツイタックルで挑んでいたから良かったものの、今回はバラマンディやチャド―向けに用意した、「日本基準で強め」くらいの道具立て。タイのナマズ系の魚とガチンコ勝負するにはちょっと弱い。池の周りを歩き回り、15mくらい寄せていくが、少し寄せては次のランで一気にラインを引き出されてしまう。それでもなんとかだましだまし寄せること10分程度。観念した魚はようやく姿を現してくれた。

 

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チャオプラヤキャットフィッシュだ!!!

改めてよくみてみると、本当にヒレが長いだけのプラ―サワイにしか見えない……。

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ナマズがcatfishと呼ばれるのはこいつらの顔から来てるんだろうか

 タイのナマズ系共通のひょうきんな顔というプラットフォームを有しつつも、異様に長いヒレ

 日本の魚で例えるなら、メコンオオナマズやらプラ―サワイやらチャオプラヤキャットフィッシュって、姿形は似てるけど住む地域が異なる、日本でいう所のヤマメとアマゴくらいの違いなのだろうと思ったが、調べてみると、メコンオオナマズ、カイヤン(プラ―サワイ)、チャオプラヤキャットフィッシュは3種類共にパンガシウス科ではあるものの、前者2種はパンガシアノドン属なのに対して、チャオプラヤキャットフィッシュだけはパンガシウス属に分類されている。じゃあ具体的に属の違いってそもそもどれくらいの距離感なのというと、カツオとマグロくらい違う。

 

 こんなに似ているのに、ヤマメとイワナ、マグロとカツオくらいの差があると思うとと、魚の学術的な分類というのもなかなか面白いものだ。

 

 

 そんなこんなで、適度に難しく、適度に釣れるこのPilot111。

 また是非リベンジしてみたい釣り場だ。

(次こそはアロワナやらコロソマが釣りたいナ……)

 

 

 

 

 

 



 

 

 

 

 

 

 

雑記:釣りヴァージンはどう散ら「させる」べきか。アテンドを考える。

 放課後ていぼう日誌見て釣りに興味が湧いたという後輩の誘いにより、先日久しぶりに地元の釣具屋に行った。

(なお、私は『放課後さいころ倶楽部』と『放課後ていぼう日誌』を4分の3の確率で混同する。)

 

 そこで大学時代、釣りサークルの部長時代に頭を悩ませた、ある問題にまたも直面することになった。

 

 「釣り」を始めるって、どこから始めさせればいいんだ?

 

 幸いにも、今回釣りを始める後輩は6年ほど前、つまり高校時代に釣りキャンプと題した活動で私と共に房総半島を数日間駆けずり回った経験のある人間だったので、ある程度「どういう釣りがやりたいか」というビジョンを持っていて助かったが、翻って、「釣りたいけど特に希望のない」釣りヴァージンを何で、どう散らさせるか、という問題は釣り人ワナビをアテンドする人間が最も苦心する問題だ。

 

 ではアテンドする側がそういった人たちに向けた釣りをセッティングする際に考慮しなければいけない問題とは何だろうか。整理してみよう。

 

本来、初心者に最も経験させるべき釣りというのは、「楽で」「安くて」「そこそこデカい魚(おいしい)」が「そこそこ」釣れる釣りだ。最初からデカい魚釣るのは躊躇がある人が多いし、たくさん釣れ過ぎても困る。世の中には魚を捌ける人ばかりではない。しかし、残念なのはこんな釣りはなかなか存在しない。特に関東という人口密集地域の堤防なんぞには。

そこで、前述した4つの要素を取捨選択して釣りを選ぶ必要がある。

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こんなに釣ってもしょうがねぇんだよ

 まず、我々が考慮しなければいけないのは、彼らが釣りを「始めたい」のか、それとも「やってみたい」だけなのかを見極めることだ。前者ならそれなりに継続性をもって釣りに取り組む意思が存在していることが多いので、ターゲットの選定やエントリー向けの釣り具を買わせる方向に進んでもいいかもしれない。しかし仮に後者の場合、継続性を持った趣味とする意思は希薄なので彼らの多くは釣り堀などでの「体験」で満足してしまう。誤解しないでほしいのは、私は決してそういった人たちを嫌っているわけではなく、ここで見抜いておかないと「やってみたいだけ」の人にレンタルで済むものを買わせることになったりしてしまって双方モヤモヤしたものを抱えてしまうことになったりしてしまうのだ。兎角、ここの見極めは慎重にすべきである。

 それから、後者の場合も思わぬ一匹で人生が「暗転」する事があるのでこのカテゴライズは絶対的なものでもない。

 実際、思わぬ一匹で人生が狂った人々を何人も目にしているので。

 

 次に我々が考慮すべきは、それが「魚が釣れる釣り」か否か。という事である。釣りと一口に行っても、そこには多くの釣り方や対象魚が存在する。一か八か、釣れない大物に一日を賭けるのか、小物をコンスタントに釣って手堅く遊ぶのか、その選択肢は数多く存在する。その中から、季節に合っており、なおかつ釣れる釣りを探さないといけない。初心者のアテンドで最も恐ろしいのは「魚を釣りに来たのに魚が釣れない」ことである。そして後述するが予算の限りもある。

 

 そして我々は予算についても考える必要がある。基本的に釣りは金がかかる部類の趣味だ。費やす額で言えば、ゴルフとそこまで変わりないのではないかと思う。ゴルフは一見しただけでも金持ちの趣味、オッサンの趣味感がするからまだいい。しかし、厄介なことに釣りというのは「軽い気持ちで始められます!!」みたいな、敷居が低い趣味ヅラをしている。だから、相手が「体験」もしくは「スタート」にどれだけの予算を組んでくれるかはかなり重要な問題になってくる。

 実際問題として、「体験」でさえかかる金は結構なものだ。これがコイやマスの釣り堀などなら1日数千円で済むが、コイ釣りやマスのつりぼりは経験したうえで、もうちょっと踏み込んだ釣りをしたい、釣った魚を食べてみたい人々が声を掛けてくれることが多いので必然的に選択肢からその2つは除外される。そこで前述の「魚が釣れる釣り」という要素とすり合わせていると選択肢に上がってくるのが海上釣り堀とライトアジ船である。この2つなら大体ボウズ(何も釣れないまま終わること)が少なく、そこそこ魚の引きを楽しめるので初心者にうってつけだ。しかし、金額面からみると、前者では最低1万円、後者は5000円程度かかってしまう。一度の体験でこの出費を許せるかどうか、ちょっと意見が割れるところだと思う。

 なお、釣りを「始める」場合はもっとお金がかかる。前述した「始めたい」後輩も、堤防でできる「サビキ釣り」というごくポピュラーな釣り方のための道具をクーラー含めて一式そろえて1万円くらいになってしまった。このうち8000円くらいはいわゆる「耐久消費財」で、特に竿やリールは他の釣りにもある程度流用が出来るのでまだいいが、それ以外は大体消耗品である。もちろん最初はレンタルもアリだが、「始める」にあたっては、いずれ何かしらの道具は用意することになるし、1人で買いに行かせて下手に廉価なものを買わせてしまっても安物買いの銭失いになってしまう。これを忘れずにアテンド側は心得ておくべきだろう。

 

他にも考慮すべきことはいろいろある、虫エサ(ゴカイ類)を触れるか。トイレの有無、近所の観光・飲食店など、快適な釣りってめんどくさいね……。

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5000円が許せるなら今すぐに横浜からLTアジに乗っけてあげてください。

 そこで考えられるのが関東近郊の半日のライトアジ船である。これ本当に楽。レンタルもあるし、船宿に「初心者を連れていく」旨をいえば相応の配慮をしてくれる上に釣れるアジはブランド物なのでバカ美味いです。「体験したい」人も「始めたい」人もいままで数十人この船にブチ込みましたが、ボウズ喰らうことは経験上なかったので釣果も安心。周年釣れるので時期も選ばない。

ネックはサイズがイマイチな事くらい。でも、良いときに当たれば上の写真みたいにアベレージ25㎝オーバーみたいな日もあるので、状況次第で挽回可能。

 

 

 あと意外とおすすめなのは「キャストができる」という条件付きで半夜のボートシーバス船。4人集めれば1人1万円以下で6時間仕立て(貸し切り)にすることができる。

日本で一番スズキが釣れる東京湾で「ルアーは釣れる」という意識づけもできるし、魚もマックス70㎝とかまで出るので楽しい。ただ、レンタルがないところが大半なので、自分でレンタルを用意するか道具を買ってもらう必要があるのが欠点。

 でも、東京湾の工業地帯やら港湾部の夜景を間近に見ることができるのは超アガる。みんなも一緒にキリン(ガントリークレーン)見ような。

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ガントリークレーンはゲチケッケェ。

 あと、ここまで堤防釣り、おかっぱりの話をしなかったのは意図的なもの。最近の関東地方の釣り場はどんどん釣り禁止が増えているうえに、残った釣り場に毎週人が押し寄せてトラブル多発。魚もスレてて激渋。駐車場も少なく、精神衛生によくないので…。

いや、良い場所もないことはないんだけど………。船が快適過ぎて……。

 

 

しかし、どこまで我々が熱意を込めて準備しても最後のところは魚次第。あと、なんだかんだ言ったけど結局釣りにハマる人って大体初回か数回目の釣行でビギナーズラックで「デカいの」当てる人だよ。競馬と同じ。

 

 

釣りはギャンブル。忘れんなよ。

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新しい何かを始めるには相応の金がかかる。この、釣りあげるまでに20万円ぶっこんだカンパチを拝みながら毎日100回復唱してください。

 

 

 

 

デカいエビには火を通せ。オニテナガエビ釣り。 タイ釣行記2.5

 オニテナガエビ(学名:Macrobrachium rosenbergi)はインドから東南アジア、そしてオーストラリア北部に棲息する淡水のエビの一種で、サイズが最大30㎝を超える世界で最も大きな淡水エビの一種である。火を通しても身が縮みにくく食用に適しているため、東南アジアはもちろん、中国、台湾でも養殖が行われている。

 

 さて、今回のタイ釣行でささやかながら熱い戦いを繰り広げることになる好敵手がこのエビであった。

 

 2日間連続でハードな釣りを完遂した我々は3日目を休息日とし、昼まで惰眠を貪ったのち、釣りは一旦もういいや、とバンコク市街に夜まで滞在することにした。そこで、バンコクにもあるというエビの釣り堀に行くことにした。(???)(結局、どんなに疲れていても何らかの釣りはしたいのだ。)

 

 バンコクには多くのエビ釣り堀があり、難易度やエビのサイズ、料金が釣り堀によって異なる。本来ならばサクッと行ってサクッと釣るのが「観光」なのだろうが、今回の旅行はあくまでも釣りが目的。難易度高め、サイズ大きめの釣り堀を選んでいくことにした。そこで向かったのがBTSクルトンブリー駅近くのエビ釣り堀兼レストラン「Charoen Nakhon 16 Shrimp Pond」。竿、餌、ビク込みで1時間100バーツ(350円くらい)。市ヶ谷フィッシングセンター(市ヶ谷駅から見えるアレ)の3分の1の値段でエビを釣ることができる。

 

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内部はこんな感じ。結構空いてた。



 当地が難しいと言われる理由はすぐに分かった。エビ釣り堀は基本的にはクリアウォーターで、水底にエビの姿を視認することができるところが専らだと事前情報では聞いていた。一方、ここは池の水が濁っており、エビの姿が見えないのだ。イメージしやすく例えると、見えないドブからザリガニを釣る難しさだ。しかも、ここには池の各地から湧き出ている酸素注入用のエアーレーション以外に障害物がない。つまり、ほぼイコールコンディションで、エビの着き場がわからないまま釣りをする必要がある。

 

 こうしたコンディションで確実に結果を残さないといけないとき、我々がまずすべきことは「常連」の発見だ。長い時間(半日~1日)をかけてパターンを発見するのが釣りの「常道」ではあるが、今回、そうした方法で本命をキャッチするにはあまりにも時間がない。我々は受付のあんちゃんが怪訝そうにこちらに目を向けるのをガン無視して常連っぽい人を探すことに最大限の注意を払った。

 

 いや、払う前に見つけた。

 

 親子で来てるわりにレンタルの道具を使っていない「angler」たちがそこにいた。彼らは池のど真ん中に陣取り、自前のエビ釣り道具を使っているのは彼らしかいなかった。10歳そこらの子供と40歳くらいの父親とみられる男は、スローに時間が流れるこの釣り堀で、言葉も交わさず、絶えず腕を緊張させながらウキに鋭い眼光を浴びせている。その姿は、子供のころに参加したヘラブナ釣り大会の上位入賞者のそれと酷似しており、バンコクのエビ釣り堀に今は無き栄町の亀の子池を幻視した。後ろから回り込んでびくの中身を覗き見ると「1時間2匹」という前情報からすると驚異的な量のエビがキープされている。それを見た我々は受付でそそくさと準備を済ませ、彼らの目前に陣取ることにした。

 

 さて、エビ釣りの仕掛けはかなり単純なものである。1.8mほどの述べ竿に1.5号ほどのナイロン、ウキ、オモリときて最後に針が来る。しかし流石は手長エビの親玉、日本の手長エビ釣りとは比較にならない太さと大きさの針がついている。エサは鳥のレバーを集魚液に漬けたものを使用する。

 

 日本でのエビ釣りの経験からすると、彼らは障害物に付くが、前述したようにここには障害物は存在しない。とするならば、まず狙うべきはエビが障害物以外で最も付きやすいであろう場所、壁際であろう。事実、目前に陣取るエビ師も壁際をちょくちょく攻めている。しかし15分ほど攻めてみるも沈黙。やむを得ず、壁から50㎝程度の距離にあるエアーレーションの泡が出ている近辺にエサを流し込む。しばし待つと、ウキが「ピッ」と動いた。エビは魚のようにエサをひったくる食べ方をせず、餌をハサミで持つか軽く咥え、安全な場所に持って行ってから本格的な摂餌行動をとる。したがって早合わせは禁物。ウキが沈んで、沈みっぱなしのままステイするくらいまで待ってからやおらアワセをくれてやる。しかしバラシ。水中のエビとフッキングの向きが違うと掛からないのがエビ釣りであるとは理解しているものの、数少ないアタリをモノにできないのは悔しい。しかし、そこからアタリはぱったりと、丸30分消滅した。

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虚無

 

 釣り開始から早くも1時間が経とうとしていた。ここまで2人で釣りあげたのはゼロどこをどう攻めても釣れないことに気づきつつあった私は、twitter開いたスマホを片手にビールを吸引するマシーンと化していた。twitterでエロ画像に「いいね」をしまくっていると目の端に映るウキが滲んで見えた。意識するや否や反射的にアワせた。

 

 エビの引きは思ったよりも魚っぽい。しかし、魚よりもバイブっぽいので魚ではないことはなんとなくわかる。エビは危険から逃げようとするとき、いわゆるしっぽを何度も屈伸させて逃げる。その細かい振動がなぜかバイブっぽいのだ。房総の「密漁にならないところ」で釣ったイセエビも、江戸川の手長エビも、バンコクのオニテナガエビもそこは同じ。

ただ、イセエビよりは引かないし、手長エビよりかは引く。そんなもんだ。

 

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この後挟まれた(挟まれにいった)。結構痛かった。

 

 ぶっちゃけ、日本の手長エビのボディをそのまま等倍したらこんな感じになるなといった姿だ。額角(エビの角みたいなとこ)は日本の手長エビを等倍したイメージよりも立派だが、頭胸部(エビの頭)と身のサイズのバランスはまさに手長エビ。しかし、ハサミの大きさが際立つ。しかもよく見ると、第2胸脚(ハサミ)にはタラバガニのような棘が数多くあり、うっかり握ったりしたら刺さるほどの鋭さ。「オニ」の由来もここから来ているのではなかろうか。

 

 

 次にチャンスが訪れたのはそこから30分後の放流タイム直後であった。この釣り堀では1時間に一度、受付の兄ちゃんが奥のイケスからエビを15匹ほど網ですくいあげて池の中に放流する確変イベントが発生する。

 

放流後はエサにスレていない個体が積極的に摂餌するため、得てして魚の活性が上がりやすいものだが、エビにもそれは当てはまるのだろうか……。

 

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うん。釣れた。エビごときの知能に人間様が屈すると思ったか?

 

 

 なお、このころになるとすでに我々のエビ釣り理論は周囲の不断の観察と不定期的に訪れるアタリへの対処(全部バラした)の末に、かなり確立されてきていた。

・餌のタラシを小さくすること

・アワせるときは真上にコンパクトに、しかし鋭くアワせること

・どうせたまにしか当たらないから、待ち時間にはtwitterをいじること

・どこに仕掛けを投入しても当たる確率は変わらないこと

・誘いは無駄

 

つまり、仕掛けを投入した後はおとなしく待つしかないらしいという事だ。

多分この釣りはアワセの上手い下手で決まっちゃう釣りですね。

 

 このあと、1時間延長戦を行って「twitter釣法」で1匹追加したところでタイムアウト。小腹も空いてきていたところだし、釣り堀に併設されているレストランで釣ったエビを調理してもらい、その他にも何品か頼んで早めの夕食をとることにした。

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茹でられると、たしかに淡水のエビっぽい淡い色の出方をする

 デカいエビは火を通せ。種類を問わず、火を通したデカいエビを食べるたびにいつもこれを実感する。(余談だが、イセエビだって火を通した方が美味いと思う)

 

 オニテナガエビも塩茹でされて食卓に上がったが、サーブされたエビを見ると身の縮みが少なく、可食部がデカそうな雰囲気で思わず笑顔になってしまった。殻をむき、いざ食べてみると、デカいエビ特有の強めの「ブリブリ」感が前面に出た身質で本当にうれしくなってしまった。事前情報には釣り堀によっては臭みのあるエビが存在するとのことだったが臭みも無く、例えるならばイセエビの味。デカい頭に味噌もガッツリ入っており、これを日常的に食えるバンコク市民を本気で恨みかけた。

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釣り堀併設のわりにちゃんとしたものが出てくる。レストランだけの利用をする現地人もいた。

 

なお、その後バンコク女子旅の聖地、タラート・ロットファイ・ラチャダー(ラチャダー鉄道市場)にも行った。しかし、完全に観光地化してしまっていた上に現地民の50億倍くらい観光客が来ていて、地元民が主要客層のクロントゥーイ市場的なものを見たかった我々は肩透かしを食らいながら、またも焼いた超デカいオニテナガエビを食って、porn hub のロゴが入っている靴下を買って帰った。

(実は日中ハーフだった同行者は、中国語がやたらと通じるこの市場に「なんでこんなところで中国語話さなきゃいけねーんだよ」と半ギレしながら、中国語で超デカいエビを注文してくれた。)

 

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鉄道市場で食べたオニテナガエビ。25㎝くらいあるデカいやつ。身質もエビ味噌も、イセエビと遜色ないレベル。

ゆっくりと時間が流れる中でまったりと釣り糸を垂れるもよし。

数釣りを狙って本気でやるのもまた一興。

それぞれの楽しみ方で堪能できるエビ釣りはバンコクのアクティビティとしてはかなり優秀なものだと思う。バンコクの観光に飽きたなにか生き物と触れ合いたい夜遊び場が開くまでの時間潰しがしたい、そんなときには是非、エビ釣りをお勧めしたい。

 

 

 それから、中国の皆さんもアメリカザリガニとか言う特定外来生物を有難がって食べてないで、殻が剥きやすくて可食部がデカいオニテナガエビを大量養殖してください。(アレはアレで剥く楽しさはあるし、純粋なエビとは別ベクトルの旨さはあるけど)

 

 

 

雑記:新しい椅子がほしい。

 現状、私は新入社員という身分にもかかわらず研修もせず、毎日会社から送られてくる課題をこなす日々を送っている。

 

 

 しかし、1日当たり平均8時間、余暇の時間を含めると軽く10時間はPCと向き合っているので、さすがに堪えてきた。心身が。

 

 

 メンタルは別にいい。退勤後、深夜に大声を出しながらドライブをしているので。

 

 問題は身体。特に厳しい状況に陥っているのは腰である。当たり前だ。ろくな椅子に座ってないのだから。

 小学校1年生から使っていた学習机の付属品の青い学習椅子を失って以来、家に放置されていた簡素な折り畳み式のウッドの椅子にクッションを敷いて簡易的に使っていたが、さすがに限界である。しかも、我が一族は伝統的に腰痛持ちである。母は10年ほど前に椎間板をクラッシュし、祖母も先日草むしりをしていたら腰痛をぶり返し、ペンギンのような歩き方に拍車がかかっている。

 

 かくいう私も、昨年11月末にジムでデッドリフトをこなしていたところ腰~首を痛め、ロキソニンをODする日々を送った経験がある。加えて、猫背のため、椎間板や頸椎への負担が常人よりも大きく、いつ椎間板をクラッシュしないか、頚椎をクラッシュしないか、という事に関しては尿道に石が詰まるのと同じくらいの恐怖心を抱いている。

 

 今買うべきは椅子なのだ。それも、腰をやさしくホールドし、負担を軽減し、長時間座っていても尻を痛めない、上等な椅子を。

 

 そう思って、退勤後の結構な時間を費やして、椅子について調べている。これが意外と面白い。姿勢に合わせて背もたれがフィットする椅子やヘッドレストが動く椅子、オプションに「痔主」向けのパーツがある椅子、チルト角(チルトという文字列を競艇以外で目にすることになるとは思わなかった)が細かく設定されている椅子…などなど、よくもまぁ考えたもんだ、と椅子にも押し寄せる「高付加価値」化の流れに毎日思いを馳せている。

 そうこうしているうちにいくつか候補も見つかり、絞り込めてはきているものの、何分、今まで椅子に金を掛けてこなかった人間なので今度は「メモリアルな初任給全額を使って買う物が、耐久消費財でしかない椅子でいいのか」という新しい悩みに直面してしまい、私の椎間板は依然として日々クラッシュへの道へ邁進している。

 

 コロナ前は初任給全額を競馬に使ってやろうとさえ思っていたが、いざ手にしてみると人間、みみっちくなってしまいますね。

 

P.S. なにかおすすめの椅子があったら教えてください。twitterでもいいので。

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今のところ一番「キて」るのはこれ。定価で買うと綺麗に初任給が飛ぶらしい。

 

タイ釣行記番外編①―ブンサムランのタックルについて

タイに行く前、難儀したのはタックルの選定である。

 

タイ経験者が周りにいないわけでもないが、あまり細かく聞くのも憚られるのでインターネットでの検索が主な情報収集手段となったが、案外こちらもあっさりとしかタックルについては触れられておらず、どのルアーが釣れる、釣れないという事に終始している。

 

しかし、先駆者が進めるルアーよりも前に我々が知りたいのはもっと基本的な事である。

 

どのくらいの調子の、どのくらいのクラスのロッドがあればいいのか

リールには何をどれくらい巻けばいいのか。

フックはどうするのか

スプリットリング・ソリッドリングはどうするのか…

等々、ルアーの話の前に知りたいことはたくさんある。

 

本来、希少な魚を狙うのであればあまり詳しくタックルやルアーを書かないのがインターネット釣り界隈のマナーであるようだが、これらの釣り堀は別に希少でもなんでもないし、お金さえ払って英単語を連ねれば誰でも行ける場所であることから、数回に分けてブンサムラン、モンコンフィッシングパーク(バラマンディ釣り堀)、pilot111、AmazonBKKの3つの釣り堀への釣行で使ったタックルを小物含めて紹介してみたい。

 

ブンサムランについて

 

まずはタイの代表的な釣り堀、ブンサムランでどのようなタックルを使ったのか、書いてみよう。

さすがと言うべきか、ブンサムランは今回行った中で最も観光慣れしている。そして大型魚を対象にしているだけあってレンタルタックルにも気合が入っており、GTロッドorジギングロッドにPENNの8000番クラスが装着されているタックルが500バーツでレンタルできる。

つまり、日本から辛い思いをして異常なタックルを持ってこなくとも全く問題ない。

事実、我々もアクシデントから後半はレンタルタックルを使用したが、いたって快適であった。

 

しかし、我々は節約とレンタルタックルへの潜在的な不信感のため、日本からタックルを持参しており、前半は持参したタックルを使用した。

ガイドも我々のタックルを目にし、「パーフェクト」と言っていたので、参考程度にはなるだろう。

 

<TACKLE>

ロッド:大学の部室に転がっていたジギングロッド(おそらくMAXウェイト400g前後)

リール:PENN サーガスⅡ 8000

ライン:PE 8号

リーダー:130lb

 

コメント及び所感

今回用意したロッドは1.8m前後のレングスのものであったが、レンタルタックルはもっと短かった(5フィート前後)のでこれより短くても問題ない。しかし、コテージなどから釣りをする場合、取り回しが短いとコテージの基礎部分の柱に潜り込もうとする魚をうまくいなせないため、ジギングロッドよりもなるべくならGTロッドやツナロッドの様なオフショアキャスティングのヘビーな番手の方がいいと思う。

ヒラマサキャスティング用は正直やめた方がいい。

最近トレンドのローレスポンス系のジギングロッドもやめた方がいい。

何せ、釣れる魚が平均30㎏前後あるし、100㎏オーバーも50匹前後いる池だ。

(200㎏オーバーは2匹いるらしい)

バットが強く、棒のような漢竿を用意されたい。

(案外昔のオフショアスティックのGT用キャスロッドとかタックルベリーに落ちてるからそれ使って。)

 

 

リールは手元にある中で一番大きいものを使用したが、ちょうどよかったようだ。

国産リールで用意するならソルティガ6000やステラ10000、14000あたりを用意するのがベターだが、結構ラフに使うし何せ結構なハイペースで釣れるので、損耗が怖い人はPENNの廉価モデルなどを用意していくといいだろう。

(なお、レンタルタックルを使用していた際、魚が走って水上コテージの基礎の柱にラインを巻かれたことがあった。その際、ガイドはリールごとタックルを水に突っ込み、柱の間を通して回収していた。)

 

ラインについては8号を使用したが、レンタルタックルは明らかにそれよりも細かったので、6号くらいでも問題ないだろう。しかし、あくまでもタックルバランスを考慮して準備されたい。

 

リーダーは130ポンドもあれば十分なようだ。しかし、細いからと言って食い渋るような魚でもないし、ラインブレイクした際は自分が逃した魚がケミホタル付きの仕掛けが付いたまま、ずっとうろうろしているのを見る羽目になるので100ポンド以下の細い番手はお勧めしない。

 

リーダーとメインラインの結束に関しては人の好き好きなのでFGノットでもPRノットでもいいし、正直なんでもいい。ただし、かなり遠距離にキャストする都合上、結び目が大きくなる結束は避けたい。

 

なお、仕掛けに関してはほぼ選択肢がなく、ほぼ強制的にウキ付きの吸い込み仕掛けを購入して使わされる。

これに該当するものを日本でそろえようとしても正直難しいが、敢えて作るとすれば、10号以上の発砲中通しウキに針金を曲げたラセンをつけ、ソイ針の24号やカン付き大鯉の20号をイシダイ用のケプラーで結んでくっつけてやる感じだろうか。

なんにせよ、仕掛けも飲み物も軽食も現地で24時間購入できるのでおとなしく買うのが得策だろう。

 

 

ここまで用意すれば、ガイドを雇っている限り後の準備はすべて彼らが行ってくれる。

こうなると我々にできることは、ただ酒を飲んで魚を待つだけだ。

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