Adrenaline Addiction

東京湾のLTアジから小笠原の遠征ジギングまで。

なんでゴルフ好き小金持ちはメルセデス・ベンツに乗るのかをほのかに理解した話

「なぜヤ〇ザやゴルフ好きの金持ちはメルセデス・ベンツに乗るのか」

 

これは世の中の大抵の人間なら1度は考えた事があるだろう。

 

僕だって毎日とは言わないが、1週間に1回くらい、いや、3か月に1回くらいは考えていた。

 

いまや、日本の道路においてメルセデス・ベンツのエンブレム「スリーポインテッドスター」を冠した車は、乗っている人間のイカつさや面倒な社会的地位から、青山くんだりのママさんが乗ってるAクラスでもない限り完全に「関わってはいけない車」の代表格ともいえる扱いを受けている。

 

それでは、なぜ彼らはメルセデス・ベンツに好んで乗るのか。

 

今回、ひょんなことからその理由を完全に理解した(つもりになった)ので、つらつらと書いていこう。

 

 

<今回の登場人物>

ぼく・・・内定はあるけどなんとなくで就活を続けるうちにストレス塗れになっている。

JC・・・高校時代の友人①。自動車部所属。コミックLOで卒論を書くらしい。

プリキュア・・・高校時代の友人②。家の外車で地元有力者の車にオカマを掘った経験あり。ロリコン

ーーー

 

発端はこの会話である。

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〇山〇院に通う女子中学生である高校時代の友人(以下JC)がドライブに誘ってきた。

 

目的は静岡のハンバーグ屋「さわやか」(埼玉にあるフライングガーデンと味はそこまで変わらない説がまことしやかに囁かれている。)。

 

僕もプリキュアも暇だったので3分で平日ドライブの計画が可決された。

 

 

運転はJC(女子中学生って運転できるんだね)だったので車も彼(女)の愛車のカローラフィールダー(ほぼ直管)(たまに爆発音がする)かとおもいきや、JCが奇妙なことを言い出した。

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さすが青〇学〇のJC、きっと家も太いのだろう。ちょっといい服みたいなノリで「ちょっといい車」で来るらしいことが明らかになった。

 

 しかも〇〇学院のJC(自動車部)の言う「ちょっといい車」である。きっと平民からしたらとんでもなくいい車なのだろう。

 

そういう事情もあり、僕とプリキュアはいつものドライブ以上に期待に胸を膨らませ、当日を迎えることになった。

 

 

さてドライブ当日。「ちょっといい車」の見当がまるでつかない僕は、トイレで糞をしているうちに電車を一本逃し、いつものように10分遅れで二人の待つ集合場所に到着。

 

ついにそこでJCの言う「ちょっといい車」が明らかになった。

 

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泣く子も黙るメルセデス・ベンツである。しかも水戸ナンバー。

 

 

Sクラスを頂点とするラインナップにおいて、C200は普及グレードではあるものの、紛れもない「スリーポインテッドスター」である。水戸ナンバーだけど。

 

どうしてこんな車を調達できたのか、聞くと、この車をJCは日立の盗難車ヤードから引っ張ってきたわけでも、南青山の「パパ」から借りてきたわけでもなく、メルセデス・ベンツ日本の一日試乗キャンペーンで借りて来たとのこと。

 

水戸ナンバーなのもその影響で、陸揚げ港と新車整備の拠点が日立にあるかららしい。

 

時間もないので早々に車に乗り込むと、もうドアが閉まる音から違う。

 

「BATAM」みたいな音、小林源文の漫画の効果音みたいな音がする。

(ちなみに僕のミラジーノは鉄板が薄いので「ばいーん」って音が鳴る)

 

ここですでに感動しているのだが、見渡すと内装もかなり豪華。

ちょっとだけ列記しておくと

・座り心地の良いシート(本革かと思ったが、驚くことに合皮らしい)

・広い後部座席(まぁ、クライスラーC300とかの大型セダンには及ばないが)

アンビエントライトなる車内間接照明(64色から気分で変更可能)

 

もう乗り込んだ瞬間からブルジョワの顔つきになる。

 (この時、車両の返却が午後6時であることが初めて告げられ、「さわやか」訪問を断念。山梨の「ほったらかし温泉」に向かうことになった。)

 

 

 そして、もっと驚くべきは走り出してから、それも高速に乗ってからだ。

只管に静かでなめらかなのである。

車体の剛性も非常に高く、スピードが乗ってもまったく怖くない。

そんじょそこらの1.5Lマシンの40km/h走行時の乗り心地を100km/h走行で体感できる、と言えばわかりやすいだろうか。

 

サスペンションもエアサスで新幹線の乗り心地に近い。サスが柔らかくてぐわぐわするミラジーノの数千倍快適だ 

 

そして音も感動的なまでに静かだ。(これは借りた車がセダンだった事にも関係してるだろうが)

 

運転をしないプリキュアと僕は完全に社長気分。笑いが止まらない。

 

そして、超ロングドライブには慣れっこの運転者のJCも、自動運転システムに感動。

きついカーブ&渋滞が続く首都高をシステムによる自動運転に任せ、日産のCMに出てくる矢沢永吉の真似を繰り返ししている。

(この追従システム、210km/hまで速度域を設定できるらしい。アウトバーン用だね)

 

しかしこの自動運転システムの力はこんなものではなかった。首都高を抜けて、中央道に入るとついにシステム(&メルセデスのブランド力)は真髄を遺憾なく発揮し始めた。

 

その真髄とは

・自動運転システムは先行車の後ろにつくと、その速度に合わせて一定距離を保つ。そして、先行車が消えると設定速度まで加速する。

 

・最近のメルセデスの特徴、デカいスリーポインテッドスターのエンブレムは先行車にそこはかとないプレッシャーを与える。

 

の複合によって生まれた「先行車が道を譲りまくり、無限にドライブが快適になる」というシナジーである。走行車線を走っても、追い越し車線を走っても、メルセデスの「威光」、そして水戸ナンバーの「雰囲気」で先行車は車線変更して、「関わらないようにして」いく。するとシステムが勝手に車を加速をさせ、先行車のさらに前にいた車を追従する。すると、先行車は車線変更でまた、目の前から消え去る…。

 

このリピートは我々の目的地到着予想時刻を数十分単位で縮め、首都高の混雑によるディレイを完全にリカバーしてくれたのだ。

 

 

さすがの「メルセデス・ベンツ」であった。

 

 

さて、この後に我々がしたことと言えば、

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 湯につかり、

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ソフトクリームを喰らい、 

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ほうとうを喰らって帰っただけなので大したことはしてないが(山梨滞在時間約2時間半)

 

今回のドライブで「なぜ~メルセデス・ベンツに乗るのか」という問いの答えめいたものを理解することが出来た。つまりこういう事ではないだろうか。

 

・ラグジュアリーな内装

よくTop Gearで叩かれてたよね。日本の車の内装はちゃちいって。わかるわ。Cクラスでラグジュアリー感モリモリなんだもん。ドアの一部に黒檀みたいな木使ってるもん。こんな車乗ってたら日本車の内装ちゃちく感じるわ。

バブル経験したオヤジキラーだよ。

 

・高速走行してもボディの剛性が高く、乗っていて疲れない快適性

揺れない。歪まない。怖くない。アウトバーンで走るための車なんだから、日本の高速程度で歪んでたら逆に問題だよね。この余裕が与える快適性はオヤジたちの身体をやさしく労わってくれるだろうね。

 

・余裕のある運動性能

ゴルフ場に急ぐ時にも安心だよね。

 

・道路で役に立つメルセデスの「威光」

もはや先行車を煽る必要なし。最近やけにでっかくなったエンブレムも煽り運転で気の短いオヤジたちの免許や経歴に傷が付かないように、という配慮の印だね。(実際はあの中にレーダーが入ってるらしーよ)

 

メルセデスのもつ所有感

オッサンも男の子だからね。やっぱ1回は外車乗ってみたいよね。わかるわ。

職場の人にも自慢できるよね。「いや~買っちゃったわ。ベンツ。」って。

 

 

ゴルフ、ドライブ、釣り、旅行に精を出す小金持ちのオッサンはロングドライブをすることも多かろう。国産メーカーの、日本の道路ではイマイチ存在感が薄い高級セダンがオプション込みで550万を余裕で超える時代、彼らにとってオプション込みで600万強積めば先進技術モリモリ、毎日エモエモなドライブができる欧州車を選択をすることに対して、かつてほどの敷居の高さは感じないだろう。

 

この時、小金持ち達にとってメルセデス・ベンツという選択は確かに現実味のあるものになるのだ。(たぶん)

 

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おしまい