Adrenaline Addiction

東京湾のLTアジから小笠原の遠征ジギングまで。

タイ釣行記番外編①―ブンサムランのタックルについて

タイに行く前、難儀したのはタックルの選定である。

 

タイ経験者が周りにいないわけでもないが、あまり細かく聞くのも憚られるのでインターネットでの検索が主な情報収集手段となったが、案外こちらもあっさりとしかタックルについては触れられておらず、どのルアーが釣れる、釣れないという事に終始している。

 

しかし、先駆者が進めるルアーよりも前に我々が知りたいのはもっと基本的な事である。

 

どのくらいの調子の、どのくらいのクラスのロッドがあればいいのか

リールには何をどれくらい巻けばいいのか。

フックはどうするのか

スプリットリング・ソリッドリングはどうするのか…

等々、ルアーの話の前に知りたいことはたくさんある。

 

本来、希少な魚を狙うのであればあまり詳しくタックルやルアーを書かないのがインターネット釣り界隈のマナーであるようだが、これらの釣り堀は別に希少でもなんでもないし、お金さえ払って英単語を連ねれば誰でも行ける場所であることから、数回に分けてブンサムラン、モンコンフィッシングパーク(バラマンディ釣り堀)、pilot111、AmazonBKKの3つの釣り堀への釣行で使ったタックルを小物含めて紹介してみたい。

 

ブンサムランについて

 

まずはタイの代表的な釣り堀、ブンサムランでどのようなタックルを使ったのか、書いてみよう。

さすがと言うべきか、ブンサムランは今回行った中で最も観光慣れしている。そして大型魚を対象にしているだけあってレンタルタックルにも気合が入っており、GTロッドorジギングロッドにPENNの8000番クラスが装着されているタックルが500バーツでレンタルできる。

つまり、日本から辛い思いをして異常なタックルを持ってこなくとも全く問題ない。

事実、我々もアクシデントから後半はレンタルタックルを使用したが、いたって快適であった。

 

しかし、我々は節約とレンタルタックルへの潜在的な不信感のため、日本からタックルを持参しており、前半は持参したタックルを使用した。

ガイドも我々のタックルを目にし、「パーフェクト」と言っていたので、参考程度にはなるだろう。

 

<TACKLE>

ロッド:大学の部室に転がっていたジギングロッド(おそらくMAXウェイト400g前後)

リール:PENN サーガスⅡ 8000

ライン:PE 8号

リーダー:130lb

 

コメント及び所感

今回用意したロッドは1.8m前後のレングスのものであったが、レンタルタックルはもっと短かった(5フィート前後)のでこれより短くても問題ない。しかし、コテージなどから釣りをする場合、取り回しが短いとコテージの基礎部分の柱に潜り込もうとする魚をうまくいなせないため、ジギングロッドよりもなるべくならGTロッドやツナロッドの様なオフショアキャスティングのヘビーな番手の方がいいと思う。

ヒラマサキャスティング用は正直やめた方がいい。

最近トレンドのローレスポンス系のジギングロッドもやめた方がいい。

何せ、釣れる魚が平均30㎏前後あるし、100㎏オーバーも50匹前後いる池だ。

(200㎏オーバーは2匹いるらしい)

バットが強く、棒のような漢竿を用意されたい。

(案外昔のオフショアスティックのGT用キャスロッドとかタックルベリーに落ちてるからそれ使って。)

 

 

リールは手元にある中で一番大きいものを使用したが、ちょうどよかったようだ。

国産リールで用意するならソルティガ6000やステラ10000、14000あたりを用意するのがベターだが、結構ラフに使うし何せ結構なハイペースで釣れるので、損耗が怖い人はPENNの廉価モデルなどを用意していくといいだろう。

(なお、レンタルタックルを使用していた際、魚が走って水上コテージの基礎の柱にラインを巻かれたことがあった。その際、ガイドはリールごとタックルを水に突っ込み、柱の間を通して回収していた。)

 

ラインについては8号を使用したが、レンタルタックルは明らかにそれよりも細かったので、6号くらいでも問題ないだろう。しかし、あくまでもタックルバランスを考慮して準備されたい。

 

リーダーは130ポンドもあれば十分なようだ。しかし、細いからと言って食い渋るような魚でもないし、ラインブレイクした際は自分が逃した魚がケミホタル付きの仕掛けが付いたまま、ずっとうろうろしているのを見る羽目になるので100ポンド以下の細い番手はお勧めしない。

 

リーダーとメインラインの結束に関しては人の好き好きなのでFGノットでもPRノットでもいいし、正直なんでもいい。ただし、かなり遠距離にキャストする都合上、結び目が大きくなる結束は避けたい。

 

なお、仕掛けに関してはほぼ選択肢がなく、ほぼ強制的にウキ付きの吸い込み仕掛けを購入して使わされる。

これに該当するものを日本でそろえようとしても正直難しいが、敢えて作るとすれば、10号以上の発砲中通しウキに針金を曲げたラセンをつけ、ソイ針の24号やカン付き大鯉の20号をイシダイ用のケプラーで結んでくっつけてやる感じだろうか。

なんにせよ、仕掛けも飲み物も軽食も現地で24時間購入できるのでおとなしく買うのが得策だろう。

 

 

ここまで用意すれば、ガイドを雇っている限り後の準備はすべて彼らが行ってくれる。

こうなると我々にできることは、ただ酒を飲んで魚を待つだけだ。

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